IT業界は1960年代に誕生し、製造業など歴史のある業界と比較すると未成熟な業界です。
そのような中、急速な情報技術の革新が先人たちの努力によって行われ、現代社会で必要不可欠な業界へ発展しています。DX時代の到来です。
そして国の政策の後押しもあり人材の流入も加速しています。
しかし、IT業界の大半を占める中小企業の経営システムは、急速に発展する業界へ追いついていないのが現状です。
例えば、業務を遂行するためのテクニカルスキルやビジネススキルは教えるが、社会人として活躍し続けるための自己成長は自己責任になってしまっている中小企業が多い。しかし中小企業の経営者は従業員のことを真剣に考えていないのか?というとそうではない。
ただやり方がわからない、模索している経営者が大半だと思います。
私たちは、今まで培ってきた知見をもとに従業員が生涯を通して活躍できる人になるため、テクニカルスキルとビジネススキルにプラスで
仕事を通じて経営理論を学び成長するしくみづくりを行っております。
また、会社は社会の公器であるという考えのもと、終身雇用が崩壊しても社員の将来を見据えた育成は企業経営者の責任においてやるべきと考えています。
20代には20代の、30代には30代の、40代には・・・学ぶべきこと(体験すべきこと)があり、到底自分1人ではできない事があります。
IT業界は、他の業界と比較すると新しい業界かつ急速拡大しており、
ほとんどの中小企業の経営システムが成熟していないことによって、
とりあえず1人前に働くことが出来るITスキルとビジネススキルの育成のみを行っているのが実態です。
生涯を通じて活躍し続けるためには、社会人活動を始めた時から年齢と経験に見合った、
経営理論の学びと実践を繰り返し習得していくことが重要だと私たちは考えています。
ホープスタージャパンは、
Basic16(基本となる考えと徹底すべき16のこと)と
アメーバ経営をIT事業全体へ適応させたIT全員経営システムで
どんな職種・どんな業界でも活躍し続けることができる力強い人材の育成を目指しています。
当社の事業方針や育成方針は、先人が築いてきたものを尊重し、更に発展させる際に、生涯を通じて活躍し続けるにはどうすべきかと考えたときの課題が前提となっています。
IT業界の現状はどうなのか、課題はどうなのか、より具体的に説明します。
あらゆる産業において、新たなデジタル技術を利用してこれまでにないビジネス革新が起きています。
各企業は、競争力維持・強化のために、デジタルトランスフォーメーション(DX)をスピーディーに進めていくことが求められています。
更に、新型コロナウイルス感染症防止対策として、またBCP(事業継続)対策としてもテレワークを推進する動きが広がっています。
そのためにはデータを一元管理するシステムの構築や業務プロセスを見直しデジタル化することが必要になります。このような社会変化と共に、
DX推進が国の政策として重視され、IT業界への人材の流入が増えています。
国の政策(様々な雇用促進の助成金等)により、未経験者でもIT業界へ入りやすくなっています。
しかし、大半のITエンジニアはキャリアアップができずに苦しんでいます。その理由の一つとして業界の多重下請け構造があります。
三次請け以降の企業に勤務しているエンジニアの最も多い悩みは「担当できる工程が限られるため、キャリアアップしづらい、
上流工程に携われる機会が少ないため、年齢と実際のキャリアが合わなくなり経験(年齢)に見合った給与が得られなくなっていく」
といったところではないでしょうか。
例えば、システム開発における上流工程である方式設計、要件定義、基本設計といったフェーズは元請けが行い、
詳細設計以降のフェーズ(詳細設計~コーディング~テスト)は下請けに発注するのが一般的です。
すなわち、三次請け以降にいる限り、要件定義はおろか、基本設計すら手掛けるチャンスは巡ってこない可能性があるのです。
また、企業は自社に委託された業務を自社のエンジニアだけで賄えればいいが、足りない分はさらに下請けの企業から調達します。
そうなると、同じ現場で同じ仕事をしているにもかかわらず、中間マージンが抜かれている分、会社が受注する単価が安くなります。
必然的に、そこで働くエンジニアの給与も低くなるという問題もあります。
しかし、私たちは下請け構造自体は悪と言うのではありません。同様の業界構造は建設業や製造業など多くの業界に存在します。
ユーザー企業や元請け企業が全ての開発を自社で行うには、相当な開発リソースを常に自社で保有しておかねばならず、大きなリスクでもあります。
米国や中国のようにプロジェクトで必要になれば雇用し、プロジェクト終了と共に解雇することができれば
話は別ですが、日本は法律で労働者が守られています。簡単に解雇できないから簡単に雇用できないのです。多重下請け構造はこのような問題を
解決する仕組みとして機能しているのです。
国策によりIT業界へ人材の流入が拡大していますが、流入人材の大半のキャリアスタートは中小のIT事業者です。
そしてそこで働くエンジニアの年収は500万以下がほとんどであるにも関わらず、キャリアアップに苦戦し将来に不安を感じています。その結果、スキル習得後に上位会社への転職を繰り返す、40歳を超えて他の業界へ転職する、子供を産んで育てることを諦める、などとなっていきます。
その大きな要因は、エンジニアを常駐させることができる人脈と採用さえできれば仕事が生まれ収益が得られるため、起業しやすく、経営理論や従業員育成の知見が無くともそれなりに収益が獲得でき会社の運営ができてしまうこの業界の体質です。
それでは、社会人として成長する20~30代前半の一番重要な時期に、ただ漠然と与えられたタスクをこなすだけの作業をすることに慣れてしまい、「仕事は与えられるもの」が当たり前となり「与えられたことをこなすことが良い評価」となってしまいます。
このような環境を続けると主体性が育たず、キャリアアップが難しくなります。
ホープスタージャパンは、
これらの課題を解決するための
育成方針と社内制度となっています。
当社が目指しているのは、今だけではなく今も将来も活躍し続けられる人材です。そのためには、将来起業を目指している人も、
管理職を目指している人も、エンジニアとして高みを目指したい人も理論を知り、実践し、理解を深め、自分のものすることが必要と考えています。
これらを実現するため私たちは、“Basic16(基本的な考え方と徹底すべき16のこと)”を全社員の育成方針としています。
もちろん昇格・昇給の評価基準も“Basic16”の習熟度になっています。
当社は、アジャイル開発、ノンコードプログラミング開発などIT化の加速が求められる社会において、従来のコンサルタントやSIer業務と開発エンジニア業務を分けて考えるのではなく改善(コンサル)&企画提案(SIer)とそれを形にする開発(エンジニア)の双方のスキルを兼ね備えたエンジニアとなることを目指しています。
当社は、GAFAMなどの世界的に影響を与えるIT企業の出現や、中国の急速な発展、人口減少によるIT人材不足などによって多様な価値観を持ったエンジニアと働く社会がすぐそこに来ています。
そのような社会において多様な価値観を受入れ、自分を変化させながら協調していくエンジニアとなることを目指しています。
「信頼は人から」の実現に向け、技術力と人間力の育成に尽力しています。
グループ会社の人材育成サービスによってテクニカルスキルを身に着けており、生涯活躍しつづけることができるエンジニア育成を行っています。
通常は、開発技術研修とビジネス研修だけを行っているが、それでは経営者の視点や仕組みがわからずコンサルティングや提案するための問題解決が出来ません。当社では、入 社からすぐにアメーバ経営を基にしたIT全員経営システムを学び、実践することでエンジニア一人一人が経営の仕組みや経営者視点を身に着けることでコンサル力を育成します。
グループ会社であるホープスターチャイナとのビジネス交流、副業の推進、ITビジネス以外の取組みを積極的に行うなど多様な価値観に触れる機会を多くつくることを行っています。 近い将来、中国から仕事を頂く社会が来ることを想定したビジネスプランの検討もしております。
次のページでは当社の事業概要と特長について説明します。